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友人・職場の同僚が、がんになったら

闘病というプロジェクト成功を支える存在に

Q:

同僚や友人として、どんな姿勢で向き合えばよいでしょうか?

3度にわたるがんを克服し、現在、ビジネスマンの人材開発やマネージメントスキル向上のために講演・講義で活躍されている角さんは、闘病はひとつのプロジェクトであるといいます。プロジェクトを成功に導くために、同僚や友人はどのように向き合えばよいでしょうか。

角行之さん

答えてくださる方

角 行之さん
教育・経営コンサルタント/
エッセイスト

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患者さんは闘病のプロジェクトマネジャー

私は、闘病とはプロジェクトだと思っています。ではプロジェクトとは何かというと、定義が二つあります。ひとつは、「必ず始まりと終わりがあること」そして、「一度しかないこと」です。人生と同じように、闘病もまた、ひとつのプロジェクトなのです。

考えてみてください。その闘病という名のプロジェクトの主役は誰でしょうか。それは、闘病している患者本人です。

では、そのプロジェクト全体を掌握して、進めていくプロジェクトマネージャーは誰でしょうか。お医者様でしょうか。違います。患者本人です。患者がそのプロジェクトの主役であり、プロジェクトマネジャーなのです。

つまり、がんを克服したり、症状を改善させることができるのは、患者本人しかいないのです。医者や看護師は、一生懸命にその手助けはしてくれますが、患者本人に、「一日も早く治そう」「絶対に良くなろう」という気持ちがなければ、治るものも治りません。医療従事者が専門的な知識や技術を発揮するには、まず患者本人にその気持ちとそれに相応しい基礎体力があることが前提です。

一緒に未来を描き、プロジェクトの成功を支援

では、患者の同僚や友人が、そのプロジェクトにどう関われるか。それは、未来に対する強い気持ちを保ち続けられるように支援することで可能になります。

どんなに患者自身が「がんは珍しくない」「必ず良くなる」と思っていても、やはり重い病気になれば、どんなに気丈な人でも、例外なく気持ちは滅入るものです。私にもそういうときはありました。ここで力を与えてくれたのは、それまでと変わりなく接してくれた友人であり、同僚でした。

単に「がんばれ」と言われても、言われる側にとってはノイズにしか過ぎないこともあります。それよりは、あなたしか約束できないような、「今度あれをしよう」「次はこれに挑戦してみよう」と、具体的な将来の話をするのがいいでしょう。また、手前味噌になりますが、例えば私のように三度のがんから職場復帰した人間の話を、決して押しつけるのではなく、「参考程度に」といった雰囲気で、してみるのもいいでしょう。いずれにしても、治るという可能性、治った後にやりたいことを、具体的に強くイメージしてもらうことが重要です。

患者が最初に頼るのは、自分自身であり、そして医者や看護師であり、それから家族であることは間違いないでしょう。しかし、同じくらいの年齢で、同じような体験を重ねてきた同僚や友人にしかかけられない言葉、できない交流の仕方が必ずあります。身近にがんの闘病をしている方がいたら、「どんなことがあっても最後まで希望を捨てない!諦めない!」という気持ちをその方が保ち続けられるように、プロジェクトの成功を支援してほしいと思います。

 
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Last Updated: 2018/8/03L.JP.OH.09.2014.0841