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なぜ正常な細胞が「がん」になるの?

最近の研究で、細胞の遺伝子が変異し誤った情報伝達が行われた結果、がんになることがわかってきました。

細胞の振る舞いを決定しているのは、その中で働いている酵素たんぱく質たちです。細胞の中の酵素たんぱく質が、外部から受けた刺激や情報を一定の順番に伝達して、最終的に染色体の内部にある遺伝子の働きを調節することによって、その細胞の振る舞いが決定します。これが正常な細胞の姿ですが、がん細胞は、正常な細胞のように適度なところで増殖をやめることができず、他の臓器にも広がり、遠く離れた臓器にも転移していきます。これは酵素たんぱく質を作るために必要な情報を持った遺伝子に変異が起こり、異常な酵素たんぱく質が作り出され、外部からの刺激や情報を正しく伝えなくなることが、原因と考えられます。ほんのわずかな変異でも、場所によっては、情報伝達の方向を大きく誤らせてしまうことがあるのです。なお、正常な細胞が、がんになるには平均6~7回連続して変異が起こることが必要であるとされています。

遺伝子のわずかな変異も誤ったシグナルを伝達してしまう原因になる

 
Last Updated: 2018/8/03L.JP.OH.09.2014.0841